デザイン

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リビングに家族が集う

晴れた日の居間は、冬は窓越しに陽の光が入り暖かさに包まれます。夏は風がよく通り、木陰にいるような心地よい空間になります。窓辺のグリーンも生き生きします。

心地のいい空間には、自然と家族が集まり、日々のたわいもない会話が続きます。

リビング=居間は、まさに家族の居場所。テーブルは、食卓であり、お絵かき台あり、お勉強机でもあります。 東大生の多くは、子供のころリビングで宿題をしていたようです。
子供が成長していく大切な時間を、少しでも長くリビングで過してほしいと願っています。

漆喰

漆喰が建造物の仕上げ材として使用されたのは、今から約5000年前のこと。エジプトのピラミッドの壁に使われたのが初めてと言われています。4000年前に発祥した古代ギリシャ文明や、約2500年前ローマ時代の建築物、アクロポリスの神殿やポンペイの遺跡などでも、建造物の仕上げ材として漆喰が使われています。

日本では、約1300年の藤原京時代です。奈良県明日香村の高松塚古墳に、漆喰に描かれた壁画が現存しています。キトラ古墳の壁画も、同様に漆喰に描かれています。

漆喰は、消石灰を主成分とした建材です。消石灰は、サンゴが堆積して固まったものです。学校のグランドに真っ白なラインを引きますが、その白いラインが消石灰です。強アルカリ性のため、有機物を分解する殺菌機能があり、細菌の生育・増殖を抑え、カビやダニの発生を防止します。

風邪やインフルエンザにかかりにくくなる

漆喰は、非常に強い殺菌機能があり、インフルエンザ菌をも殺菌します。鳥インフルエンザが発生すると、鶏舎とその周辺に消石灰を撒きます。白い消石灰が散布されている映像を、テレビのニュース番組でご覧になったことがあるかと思います。

近年、漆喰で壁や天井を仕上た家で暮らしていると、風邪やインフルエンザにかかりにくいという統計が報告されています。当社の「森呼吸の家」にお住まいの方に、いかがですかと、このことを尋ねると、みなさん、風邪を引きにくくなったとお話しくださいます。

シラスそとん壁

2万5千年前、現在の鹿児島湾北部を火口とする姶良カルデラの大噴火が発生しました。この大噴火により大規模な火砕流が発生し、火山灰が堆積しました。このマグマの超高温で焼成された、高純度の無機質セラミック物質がシラスです。

養分が乏しく農耕に不向きで、大雨が降ると土砂災害を起こす厄介者として嫌われていたシラスですが、一方では家畜小屋の床にまいて余計な水分やニオイを吸収させるために使われていました。

シラスの主成分は珪酸です。珪酸には、優れた調湿機能があるため除湿材の主原料となります。また、ガスの吸着機能が高く、粒子中の空洞にニオイや化学物質の分子を吸着します。この優れた特性のあるシラスを原料に、建築の壁装材として開発されたにが「シラスそとん壁」です。

自然の透湿機能で建物を守る

多孔質なシラスは、透湿性に極めて優れています。表面の防水塗装が要らないため、壁内部の湿気が壁表面から放出され、建物を湿気による結露やカビの被害から守ります。

断熱・保温効果

また、「シラスそとん壁」は、多孔質のシラス粒子内部に空気を取り込み、断熱層を形成するため、外気の温度を建物内部に伝えにくく、冷暖房の効率を大幅にアップさせます。遮音性にも優れています。

シラスそとん壁だけの防水メカニズム

雨が降ると「シラスそとん壁」で塗られた外壁に雨水がに浸み込みます。浸み込んだんだ雨水は、隙間が細かい下塗り材にはほとんど浸み込むことなく、重力によって下方向に引っ張られながら、隙間が大きく抵抗が少ない上塗り材の表面へと流れていきます。これを「くの字流動現象」といいます。

住宅の外壁仕上げとしてよく採用されている軽量モルタルの場合は、浸み込んだ水が分散し、建物内部に浸透してしまいます。

土壁の持つ蒸発散を現代住宅に再現

雨が上がると、水分を含んだ「シラスそとん壁」に太陽光が当たります。すると「シラスそとん壁」に含まれていた水分が蒸発散を始めます。この蒸発散により、熱エネルギーが使われるため、家の熱負荷を低減する役割を担います。土壁の持つ蒸発散を現代住宅に再現した、すばらしい外壁材なのです。