間取り

間取り

キッチンの役割と位置

キッチンは、家の中心にプランニングします。食事の準備を考えると、ダイニングは直ぐ横に、リビングに面する方向にキッチン流しを向けます。和室の様子も見えます。吹抜けを設置することで、2階の子供室の様子も声や物音で確認できます。キッチンの奥には、洗面コーナー・脱衣室・浴室・物干し場など水廻り機能を設けます。奥さまの毎日の作業を考えて、最も効率的な動線を提案しています。

ダイニングの位置

ダイニングとリビングは、できるだけ分けてプランニングしています。食事をするスペースと、ソファーでくつろ時間を過すリビングは、分けようという考え方です。上の写真では、リビングとダイニングの間を完全に壁で仕切るのではなく、光冷暖のパネルを設置して、穏やかに空間を仕切っています。もちろんLDKを広く開放的にしたいとお望みになる方もいらっしゃいますので、全ての家造りに当てはまるわけではありません。

階段の位置

2階へ続く階段は、居間の空間から連続させます。玄関先に階段を設置してしまうと、外から帰ってきた子供たちの様子を確認することができないからです。元気なのか、少し体調が悪いのか。楽しそうか、悲しいことがないのか。子供の表情を確認することは、毎日の暮らしの中で、とても大切なことです。親子のコミュニケーションは、尊いものです。

ママのいるキッチン

「ねぇママ~。今日ね、学校でね。」
キッチンにママがいると、なんだか嬉しい。

ソファーで本を読んでいても、妹と遊んでいても、いつだってママがそばにいてくれるから嬉しい。

子供たちはいつでもママの気配を感じながら過しています。
キッチンを家の中心に設けるのはこのためです。
居間も玄関も洗面コーナーの気配や、吹抜けを通して2階の子供部屋の気配まで感じることができます。

おや? 子供たちが妙に静かになりましたよ。
何かいたずらでも始まったのかしら(笑)。

独立した洗面コーナー

洗面コーナーは、脱衣室の外に設けることをお薦めしています。
よく幅90cmの洗面ユニットが脱衣室に設置されているのをお見かけします。お友達がやってきて、ちょっと手を洗わせてほしいという時には、脱衣室に案内することになります。脱衣コーナーには、これから洗う洗濯物が置いてありますし、洗剤やタワシなどの水回りの日用品が置いてあったりします。できれば見られたくないものです。
洗面コーナーには、脱衣棚や下着棚や洗濯機などを設置する上に、洗面コーナーまで設置するのは機能的に無理があるように思います。それに、幅が90cmとなると、2人同時に歯磨きができません。
洗面コーナーは、脱衣室から外に外に設けることをお薦めしてます。スペースの問題もありますが、1m20cm~1m50cmぐらいの幅が理想です。子どもの歯磨きタイムは同時になることも多く、親子揃って歯磨きタイムは習慣になると楽しいものです。