こんにちは、達治です。
『増税前と後、どっちがお得なんですか?』シリーズ
今回で結論を出したいと思います。
過去の増税後のメリットデメリットの記事は こちら
少し時間は空きましたが
最近、本当によくある質問で
『増税後に建てた方が、いろいろな優遇制度を利用できてメリットが大きいんでしょ?』
と言われます。
確かに、優遇制度だけを見れば、
増税前より増税後の方が、
消費税は増えるものの優遇額が大きいのでメリットが大きいです。
あくまで、今と同じ価格の物を買った場合に2%のアップだったら
政府が打ち出した優遇制度で緩和する事ができる。
場合によっては得する。
なんとも曖昧な結果になりました(^^;
ここからは、優遇制度とは別の要素も踏まえての結論です。
去年の年末には各建材メーカーは値上げを発表し、
職人不足の影響もあり、作業費などの人工(にんく)単価の上昇、
その他にも木材やコンクリート、運搬コストや廃材処理の費用も上昇中です。
住宅に関してのみではなく
食料品、日用品などの身近な物も同じような理由で値上がりしていますので
なんとなく皆さん感じていると思います。
建設業界は意外とそういう影響が伝わりにくい特性がありますが、
建材メーカーなどは流石(?)に早い!
↑LIXILさんが価格改定を発表
LIXILさんだけではなく、各メーカー発表しています。
消費税が2%アップに加えて
仮に建物の価格が5%程度増えるとどうでしょう?
とてもではないですが
優遇制度の金額どころではないです。
例えば、
現状2000万円の家を建てる場合に
2,000万円+160万円(消費税8%)=2,160万円
が、仮に住宅の価格が5%上がったとするならば
2,000万円+100万円(価格上昇分)=2,100万円
2,100万円+210万円(消費税10%)=2,310万円
その差はなんと!
150万円 にもなります。
価格が高くなればその差はどんどん大きくなります。
さらにネガティブ要素はそれだけではないんです。
現状予測の立ちにくい住宅ローンの金利
今が「史上最低金利」と言われている状態です。
普通に考えて、上がると思いますか?下がると思いますか?現状維持ですか?
もう一つは、建物の仕様の変化です。
私たちの日常を取り巻く環境は、劣悪になっていっています。
外気温の上昇、空気環境の悪化(PM2.5や花粉の増加など)、自然災害の脅威
それらに対応すべく、
快適で健康で強固な家にしていけば。住宅の仕様に伴ってコストも上昇します。
これはある意味、自然な流れです。
飲料メーカーなどは、製造コストの増加分を補うために量を減らしたりしていますよね。
結論
優遇制度のメリットや今後の状況を複合的に考え
価格(コスト)について言えば、
増税前と後では、増税前の方がお得だと思います。
とはいえ、経過措置が認められるのも3月末までなので
検討中の方はお早めに!
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