こんにちは、達治です。
先日のリフォーム工事での会話
達治:「下地が湿気でブヨブヨになって腐ってきているので取替えた方がいいですね。」
ご主人:「ナフコで買ってきましょうか?」
達治:「ナフコには多分、ありませんから材木屋に確認します。」
ご主人:「ナフコにもコンパネくらいありますよ。」
コンパネがナフコやホームセンターに置いてあるのは知っています。
勝手なこだわりと言えばそれまでですが、
私達は、リフォーム後に以前より良い状態で過ごして欲しいです。
下地もただ貼ればいいのであれば、「コンパネ」でもいいかもしれません。
私たちはプロですから。
「構造用合板」を使います。
通常販売されている合板は、JAS規格(日本農林規格とも言う)によって、その材料の品質を明示しています。
ただ、最近では、輸入に頼っているせいか、NONJAS(ノンジャス)品が出回っています。
建築業者がコスト削減でそういったものを使うんですから・・・呆れますね。
上の写真はモデルハウスで使った床下地の構造用合板です。
サイズや製造工場、材料の品質や等級が明示されています。
まず、わかりにくい表現として
「特類」と書かれているのは合板の接着性能です。
接着性能には、優れた順番に
特類、一類、二類があります。
以前、ホームセンターで見たのは二類でした。ですから使いません。
今回のように、湿気に触れる恐れの高い場所は迷わず特類ですね。
合板というのは、薄い板を何層も接着剤により張り固めたものですから、湿気を吸うと剥離してきます。
その剥がれにくさをランク分けしたのが接着性能表示となるのです。
次に「C-D」と表示された部分
これは、合板の表面の粗さを表しています。
A-B、B-C、C-DとありA-Bというのは手で撫でても吹針が刺さらないくらい目が細かいです。
当社では、クロスの下地や押入の中の仕上げに使用したりします。
次に「F☆☆☆☆」というのは、
これはご存知の方も多いと思いますが、ホルムアルデヒトの放散量を表すもので
☆の数が多いほど(上限4つ)ホルムアルデヒトの放散量が少なく、シックハウス症候群を起こしにくい材料という事になります。
材料一つ選ぶのも、様々なものがあり、見た目的にはほとんど見分けが付きません。
後々の耐久性に影響し、過敏な方は体調に異常をきたす場合だってあります。
ですから、
建売住宅を買われるのであれば構造が見える段階でチェックするか、施工状況の写真をチェックして下さい。
注文住宅を考えている方は、一度は構造見学会には必ず参加してチェックして下さい
すでに建築中の方は、間に合うのであれば下地をチェックしてみて下さい。
丈夫な下地あっての長持ちする家ですから。
完成見学会も重要ですが、本気で家造りを考えている方は構造見学会に力を入れてみるといいですよ(^^)
今日は、「コンパネ」と「構造用合板」の違いについてお客様との会話をきっかけに書き込みました。
では。